Genio 500 は、応答性の高いエッジ処理、高度なマルチメディア機能、複数の高解像度カメラ、コネクテッドタッチスクリーンディスプレイ、およびマルチタスク OS を必要とするモバイル、ホーム、または商業用 IoT アプリケーション向けに設計された、高機能と高効率を両立した IoT プラットフォームです。

AI プロセッサーを内蔵

AI プロセッサ(APU)内蔵チップは最大 500MHz で動作し、ディープラーニングやニューラルネットワークアクセラレーション、コンピュータービジョンアプリケーションの活用が可能です。コンピュータービジョンは、最大 25MP のカメラと組み合わせることで、顔認識、物体識別、シーン分析、あるいは OCR などのAIカメラアプリケーションを明確かつ正確に実行することができます。

Yocto Linux、Android OS に対応した高性能パフォーマンス

このチップは、NEON エンジンを搭載し、大容量 1MB L2 キャッシュを備えるクアッドコア Arm Cortex-A73 およびクアッドコア Cortex-A53 プロセッサを搭載し、動作周波数は最大 2GHz です。この CPU は、最新の OpenOS やウェブブラウジング、電子メール、GPS、オフィス生産性ソフトウェア、ナビゲーションなどのアプリケーションをサポートします。

Arm Mali-G72 MP3 GPU が最大 800MHz で動作し、Open GL ES 3.1、Vulcan 1.0、OpenCL ES 1.1 をサポートして、3D グラフィックスアクセラレーションの機会を提供します。

フレキシブルに選択可能なストレージとメモリオプションが、製品設計者に自由なカスタマイズとイノベーションの機会を提供します。また、Arm TrustZone セキュリティにより、安全なデバイスを作成することが可能です。

豊富なコネクティビティとインターフェイスに対応

高速のWi-Fi 5とBLE 5.0ワイヤレスをサポートし、さらにコネクティビティや周辺機器のための豊富なインターフェースを搭載しています。

アドバンスマルチメディア

先進のフル HD マルチメディアエンコード/デコードエンジンとハードウェアアクセラレーションを有効化したデュアルカメラアレイにより、Genio 500 はオーディオやビデオのストリーミングサービスや音声と映像の同時レコーディング、リアルタイムの対面ビデオ会議など、人を中心とするアプリケーションに理想的なプラットフォームとなります。最大フル HD+ に対応するディスプレイは、細部に至るまで映像を鮮明に再現し、プレミアムなユーザー体験を提供します。

高度に統合されたデザイン

このような広範な統合性と、フットプリントが小さく、そして低消費電力により、デバイス設計の可能性を広げながら PCB レイアウトリソースを大幅に削減させることができるため、開発コストの削減と市場投入までの時間の短縮を実現します。

プラットフォーム認定対応

Specifications

Application Processor

CPU Type

  • Arm Cortex-A53
  • Arm Cortex-A73

CPU Cores

Octa (8)

CPU Frequency

Up to 2.0GHz

Graphics Processor

GPU Type

Arm Mali-G72 MP3

Display

Max Display Resolution

2400 x 1080

Video Processing

Video Encoding

H.264

Recording Resolution

1920 x 1080

Video Decoding

  • H.264
  • H.265 / HEVC
  • MPEG-1/2/4

Peripheral Interfaces

IO

  • I2C
  • I2S
  • LVDS / MIPI
  • MIPI CSI-2
  • SPI
  • USB

Wireless Connectivity

Wi-Fi

Wi-Fi 5 (a/b/g/n/ac)

Wi-Fi Frequencies

2.4GHz, 5GHz

Bluetooth

  • 5.0 (Low Energy)
  • 4.2 (Low Energy)

GNSS

  • GPS
  • Glonass
  • BeiDou
  • Galileo
  • QZSS

Camera

ISP

  • 25MP
  • 16MP + 16MP