スマートフォンカメラ向け Imagiq

RGBW センサー向けのネイティブ ISP サポート

新しいRGBW センサーは、従来のベイヤーセンサーと比較して光感度が最大 30% 向上、ディテールやテクスチャに一層のこだわりを見せたより精密な HDR キャプチャや今までにない低照度性能を実現します。

MediaTek Dimensity 9200は、世界初のRGBWセンサー向けネイティブISPサポート(RGBWとベイヤー間の変換不要)を実現し、センサーと間接的結合を行う従来のソリューションと較べて、最大34%の電力効率向上を可能にします。

HDR グレードの写真/動画撮影

スタッガード HDR キャプチャ

MediaTek 独自の「スタッガード」HDR テクノロジーは、専用の HDR エンジンを ISP グループに組み合わせて機能します。これにより MediaTek のスマートフォン向け SoC が、写真撮影ではフレームごとに異なる 3 種類の露出条件を適用し、ビデオ撮影では 30fps 記録を行いながら撮影することを可能にします。

3 台のカメラ同時使用での HDR 動画撮影

MediaTek のフラッグシップ 18 ビット HDR-ISP 設計は、最大 9Gbps のデータスループットに対応し、最大 3 台のカメラで同時に HDR 映像を記録することができます。これにより同じ視点から望遠、メイン、広角ビューそれぞれの撮影や、フロント/リアカメラでの同時撮影ができ、ユーザーに新しいシネマティック/ストリーミング体験をもたらします。

エンドツーエンドの HDR 写真/動画撮影

MediaTek は業界をリードするマルチコアや HDR-ISP 設計を開発し、極めて高いパフォーマンスと電力効率をもたらします。

MediaTek のフラッグシップ 18 ビット HDR-ISP 融合は、ハイエンドのデジタル一眼レフカメラ(14 ビット)も超えるハイパフォーマンスで各シーンの輝度情報をより詳細に捉え、後処理工程からエンドキャプチャまで保持し、次世代型の HDR 対応ディスプレイ/テレビに利用可能です。

AI カメラ

今日、スマートフォンユーザーはさまざまな状況で 1 日中カメラを使い続けることが想定され、妥協のないスピードと品質の両立を必要としています。MediaTek の AI カメラ内蔵技術によって、HDR キャプチャにおいても、より高速で正確な露出、フォーカス、ホワイトバランス、ノイズ除去が可能となりました。業界をリードするこの技術は、信頼性が高く完全自動化を実現できるように設計されています。ユーザーは大切な瞬間を捉えることだけに集中することができます。

AI-HDR

MediaTek の HDR-ISP 設計は内蔵 AI プロセッサと連携することで性能が最大限発揮され、効果的な AI-HDR パフォーマンスを提供します。第 5 世代および第 6 世代の MediaTek APU は AI マルチメディア向けに特殊に設計されており、後処理を最適化することで HDR キャプチャを強化し、息をのむほど美しい写真/動画撮影を実現します。

 

Imagiq AI カメラは、視覚認識(抽象化)から画像構築、ピクセルレベルの拡張に至るまで、これまでにない様々な機能を提供します。

低照度撮影時の AI Noise Reduction

Imagiq AI Noise Reduction(AI-NR)は ISO ノイズを正確に軽減し、低照度環境においても細かいディテールを保持しながら安定した撮影品質をもたらしてくれます。スマートフォンメーカーはキャプチャ機能に先進の AI-NR と AI-HDR が同時搭載可能となり、さらに最新のフラッグシップ Dimensity 9200 なら、RAW センサーデータに対してAI-NRを実行することもできるようになりました。

4K HDR 動画撮影時の AI Noise Reduction

AI-NR がこれまでにないほど速く、正確に作動するようになったことで、ユーザーは長時間の使用でスマートフォンが遅くなったり、バッテリー寿命が短くなったりすることなく、低照度下でも人気の 4K HDR ビデオキャプチャを気楽に利用できます。
高コントラスト補正の AI オートホワイトバランス

  • ゼロラグ AI シャッター — シーンの動きを自動検出することでキャプチャスピードと露出を調整し、ブレを抑えながら大切な瞬間を即座に撮影
  • AI 自動露出
  • AIオートフォーカス

AI キャプチャ:ボケ補正

MediaTek 独自の APU-ISP 技術は、被写体の動きを認識し、その場に合った最適な設定をリアルタイムで自動決定することができます。チップは異なる露出設定で複数のフレームを同時にキャプチャするため、Imagiq はどんなに速いアクションでもシャープでクリアなスナップショットに仕上げることができます。

Imagiq ハードウェアベースカメラエンジン

AI ビデオエンジン

AI ビデオエンジンは、APU + ISP の独自ハードウェア融合により、メインメモリを介したバッファなしでカメラセンサーから出たデータストリームに直接アクセスすることができます。これにより、デバイスメーカーは新たな AI ビデオ機能の可能性を広げることができ、既存の拡張機能をより一層高速化させ、電力効率を向上させる独自の機会を得ることができます。例えば、動画撮影中に遅延をほぼゼロに抑えた AI-NR 機能を作動させることで、夜間や低照度下における撮影のユーザー体験を向上します。また、AI-SR を MediaTek の第 6 世代 APU と組み合わせれば、電力効率を最大 45% 向上させることができます。

電子式手ブレ補正機能(EIS)での 8K30p 動画撮影

Imagiq の電子式手ブレ補正機能(EIS)は最大 30% の手ブレ補正を実現。「アクションカメラ」グレードの動画撮影を可能にし、動きながらの撮影もスムーズです。フラッグシップ 5G スマートフォンチップ、MediaTek Dimensity 9200 は EIS の電力効率をさらに 12.5% 引き上げ、最大 8K30p の動画撮影に対応します。

インラインワーピングエンジンでの電子式手ブレ補正機能(EIS)

Imagiq に搭載された遅延ゼロのワーピングエンジンは、動画撮影中にレンズ歪み等のさまざまな画像変換を、正確かつ信頼性の高い自動補正機能で実現します。専用ハードウェアを使用することで、通常は非常に複雑な計算が必要となるタスクも極めて高い電力効率で実行できるようになります。

Lハイブリッドズーム

高解像度センサーに 4-cell remosaic を採用することで最大 10 倍のハイブリッドズームを実現。ハードウェアのスペースや電力、コストの心配なくスマートフォンに追加のズームカメラを搭載することができます。動画用 EIS やインラインワーピングエンジンと併せて使えば、スマートフォンを手に持って撮影する場合でも安定した動画撮影が可能になります。

その他の Imagiq カメラ機能:

  • ハードウェアデプスエンジンによるマルチカメラ融合
  • 3D LUT カラーエンジン
  • PDAF アクセラレータ
  • 瞬時自動露出のためのカメラコントロールユニット
  • ローリングシャッター補正