5G モデム

MediaTek は、5G 製品開発において包括的なアプローチをとっています。Dimensity シリーズのような SoC(シングルチップ)への統合だけでなく、データカード、固定ワイヤレスアクセス、モバイルホットスポット CPE デバイス用のTシリーズといった 5G モデム単体製品も準備し、モバイル、ホーム、車載など、あらゆる製品群に 5G 技術を展開しています。

今日では、極めて電力効率が高く、驚きの 5G 接続体験を提供する多機能の 5G モデムIPが手軽に活用できるようになりました。MediaTek は、今後 10 年も引き続き新しいワイヤレステクノロジーの開発に邁進し、5G エクスペリエンスのより一層の進化に挑戦し続けます。

幅広いサポート機能と高い柔軟性

5G はすべてが同じではありません。では、どのようにして差別化するのか?MediaTekは、大胆かつ革新的なアイデア、優れた技術で、キャリア、デバイスメーカー、ユーザーの皆様が、より高いパフォーマンス、より優れたバッテリーライフ、豊富な機能を持った 5G 製品を実現することをサポートします。

MediaTek M80

先進の 5G:ミリ波とサブ 6 GHz をサポート

  • 5G NR+ミリ波デュアル接続およびキャリアアグリゲーション
  • TDD と FDD にまたがる 5G キャリアアグリゲーション
  • DSS(Dynamic Spectrum Sharing)対応
  • 下り 7.67 Gbps、上り 3.76 Gbps のピークレート
  • スタンドアロン(SA)ネットワークおよび非スタンドアロン(NSA)ネットワークの両方に対応

包括的な接続性

  • 5G ミリ波対応(FR2)、最大 8CC
  • 5G NR(FR1)2CC 以上
  • 2G から 5G まで対応
  • 3GPP リリース 16 標準に対応

True Dual 5G

  • デュアル 5G SIM(デュアル 5G スタンドアロン)
  • デュアル VoNR

MediaTek M70

サブ 6 GHz ネットワークでの超高速 5G 接続

  • TDD と FDD にまたがる 5G キャリアアグリゲーション
  • DSS(Dynamic Spectrum Sharing)対応
  • 下り 4.77 Gbps、上り 最大 2.5 Gbps のピークレート
  • 最大 200MHz の総帯域幅
  • スタンドアロン(SA)ネットワークおよび非スタンドアロン(NSA)ネットワークの両方に対応

圧倒的な 5G NR 接続

  • 5G NR(FR1)対応、最大 2CC
  • 600MHz〜5GHz までの全てのNRバンドをサポート
  • 2G から 5G まで対応
  • 3GPP リリース 15 標準に対応

True Dual 5G

  • デュアル 5G SIM(デュアル 5G スタンドアロン)
  • デュアル VoNR

Ultimate Sub-6GHz Performance with Extended Coverage

急速に成長する 5G CA サービス

以前の世代のセルラーと比較して、5G サービスはこれまで以上に急速に展開されおり、多くの地域がキャリアアグリゲーションサービスを開放して、そのメリットをすばやく提供しています。5G キャリアアグリゲーションが急速に 5G スマートフォンの必須機能になって来ていることは誰の目にも明らかです。

30% 向上したスループットカバレッジ

レイヤーカバレッジ全体で 5G 接続をシームレスに管理することで、ユーザーは CA を使用しない時と比較して 30% 以上高いスループットのレイヤーカバレッジを得ることができます。一方、サービスプロバイダーは 5G 容量をより効率的に使用することが可能となります。これにより、より遠くまで届き、安定したコネクティビティエクスペリエンスを提供できます。

シームレスなハンドオーバー

5G キャリアアグリゲーションは、平均速度向上と 2 つの接続エリア間でのシームレスなハンドオーバーを可能にします。このテクノロジー無しでは、ユーザーは 2 つの接続エリア間を移行する際、パフォーマンスの低下に悩まされます。

Essential 5G Features

True Dual 5G SIM(5G SA+5G SA)接続

デュアルSIMおよびデュアルスタンバイ(DSDS)モデム設計において MediaTek がこれまで築きあげてきた歴史と経験により、どちらの SIM からの接続でも VoNR サービスにアクセスできる 5G+5G DSDS を搭載しました。

True Dual 5G SIM(5G Standalone + 5G Standalone)接続は、両方のセルラー接続を介した最高品質の音声およびビデオ通話サービス(VoNR)を通じて、より一層安定した 5G ユーザー体験を提供します。

  • デュアル 5G SIM
  • デュアル 5G SA(スタンドアロン)
  • デュアル VoNR

MediaTek Dual SIM Leadership:

  • 1st with Multimode Dual SIM Dual Active (2021)
  • 1st with 5G Standalone + 5G Standalone (2020)
  • 1st with 5G+5G and Dual VoNR (2019)
  • 1st with 4G+4G with Dual VoLTE (2017)
  • 1st with 4G+3G (2016)
  • 1st with 4G+2G (2014)
  • 1st with 3G+2G (2011)
  • 1st with 2G+2G (2008)

ユーザビリティの向上

「5G エレベーターモード」および「5G HSR モード」の機能拡張によって、シームレスで安定した 5G エクスペリエンスを提供し、瞬時のリカバリーと、より一層の高速化を実現します。

ダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)へ対応

5G のユーザーとサービスが急速に成長したとしても、既存の 4G LTE サービスは数年の間、継続するだろうと見られています。このような状況下において、スムーズな移行に必要なのがダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)テクノロジーです。セルラープロバイダーは、シンプルなネットワークソフトウェアアップグレードによって 5G と 4G を同時に共存させ、需要に基づいた最適なスペクトラムをそれぞれに動的に割り当てることができます。MediaTek は 5G 機器メーカーやグローバルオペレーターと協力して DSS テクノロジーの妥当性を検証し、Dimensity 5G ワンチップ SoC が DSS を展開できる様サポートします。

MediaTek UltraSave

5G スマートフォン向け省電力技術

MediaTek 5G UltraSave 技術によって、より高い省電力性能を実現:

  • MediaTek 5G UltraSave Network Environment Detection
  • MediaTek 5G UltraSave OTA Content Awareness

MediaTek の UltraSave ネットワーク環境検出(Network Environment Detection)と UltraSave OTA Content Awareness は、モデムの動作モードをリアルタイムで管理し、最高の電力効率を実現します。このインテリジェントなアルゴリズムは、ネットワーク環境とデータ伝送品質に基づいて電力構成と動作周波数を動的に調整します。

Ecosystem

OpenRF Association 創立メンバー

OpenRF は、市場投入までの時間を短縮、運用上のメリットを高めて総コストを削減すると同時に、アーキテクチャの柔軟性とカスタマイズを可能にして、最終製品の差別化を可能にするなど、5G エコシステムの構築を進めています。