MediaTek Filogic 880

MediaTek Filogic 880 プラットフォームは、最大 36Gbps PHY (BE36000) のフラッグシップ Wi-Fi 7 パフォーマンスを提供します。接続性は、トライバンド 2.4GHz + 5GHz + 6GHzで始まり、ペンタバンドのサポートまで拡張可能です。このプラットフォームは、320MHz 帯域幅、4096-QAM、MLO、MRU、AFC を含む Wi-Fi 7 の全機能をサポートしています。

MediaTek 独自の 4T5R プラットフォームは、受信ダイバーシティの向上と MRC（Multiple Receive Combining）のサポートを可能にします。これにより、一般的な屋内における 6GHz 帯のスループットが向上し、最大通信距離が延長されます。これにより、真のフラッグシップクラスの性能と、6GHz 帯のメッシュネットワークバックホールの信頼性と効率性がセキュアされます。

シングルチップ MAC MLO (Multi-link operation)は、Wi-Fi 7 ネットワークにおいて最適な MLO パフォーマンスを可能にする独自のアーキテクチャです。この技術により、他社の Wi-Fi 7 ソリューションと比較して、レイテンシーを最大 100 分の 1 にまで低減することができます。MLO アグリゲーションとシングルチップに統合され、最も速く、最もスムーズで、最も効率的なバンドスイッチング性能を実現します。

Filogic 880 に組込まれた CPU は、クアッドコアの Arm Cortex-A73 を搭載し、大規模な内部キャッシュと最大 1.8GHz の速度により、約 30K DMIPS のクラス最高の性能を実現しています。NPU がネットワークタスクをオフロードすることで、CPE はデバイスメーカーによる OS のカスタマイズ、内蔵サービス、機能拡張のためのアプリの提供が自由になり、今やフラッグシップルーター/AP 機器の通常機能となっています。

MediaTek が設計したインチップのネットワークプロセシングユニット（NPU）は、ハードウェア QoS アクセラレーションと VLAN / PPTP / L2TP / GRE 用のトンネリング・オフロード・エンジンを提供します。これは、Wi-Fi とイーサネット接続の両方で動作するように他を越えて、フル速度でパフォーマンスを確保しながら、メインの負荷を軽減します。

MediaTek Filogic 880 プラットフォームは拡張性が高く、10Gbps PCI-Express、5Gbps USB、UART、SD、SPI、PWM、GPIO、OTP などの高速内部および外部インターフェースを備え、プラットフォームのカスタマイズの機会を豊富に提供しています。

USXGMII を 10Gbps Ethernet（2 ポート）で動作させることで有線接続時の最大限の高速通信性を確保します。最新の 10G+ ファイバー接続や SMB、あるいは最速のデータネットワーク速度を必要とする方にとって理想的な製品です。さらに、プラットフォームからは 2.5Gbps Ethernet ポートと 4 つのギガビット Ethernet スイッチが利用可能で、様々な Ethernet 接続速度に対応可能なため、デバイスメーカーによるカスタム設計の幅が広がります。

IPv4 NATP / IPv6 / DS-Lite / 6RD アクセラレーション用のハードウェアベースのネットワーキング暗号エンジン（EIP-197）