MediaTek Kompanio 1380

MediaTek Kompanio 1380（MT8195T）は、Premium* Chromebook のエンジンとして開発されたフラッグシップグレードの SoC です。最新の TSMC 6nm プロセスから成るこの高性能設計は、パワフルな処理能力と極めて高い省電性を兼ね備え、独自の薄型軽量デバイスと極めて長いバッテリーライフを実現した最高のラップトップ体験を提供します。

MediaTek Kompanio 1380 は、アプリ使用時やゲームプレイ中に最も優れた応答性を発揮して最新のフラッグシップ性能を誇る Arm Cortex-A78 コア、省電力性に重点を置きながらバックグラウンドで複数タスクを同時に処理する Arm Cortex-A55 コアをそれぞれ 4 つずつ搭載するオクタコア CPU です。

ゲーマー向けでは、5 コアの Arm-Mali G57 GPU が鮮やかなビジュアルと素晴らしい体験を提供する一方でクアッドチャネル 2133MHz LPDDR4X がこれらのパワフルコアとの通信に見合う、十分なメモリ帯域幅を確保します。ユーザーはゲームパッドやヘッドフォンなどの周辺機器を Bluetooth 5 で無線接続してゲームストリーミングサービスを楽しむことができ、Wi-Fi 6 接続までの対応により、低遅延、高速スループット、そしてこれまでで最高の接続信頼性を提供します。

4.8 TOPS の処理能力を備える統合型 MediaTek APU は、Chromebook チップと比べて約 8 倍優れた性能を発揮します。この超高性能マルチコアAIプロセッサは、内蔵カメラやマイクと連携して、話者認識や音声制御、音声/画像認識、音声テキスト化機能、ライブ翻訳、物体認識、背景除去、ノイズ除去、画像/動画分割、ジェスチャー制御、Google AR Core ベースの拡張機能などの、音声や視覚ベースのさまざまなアプリケーションをリアルタイムで実行することが可能です。

専用のオーディオ DSP によって音声アシスタントの超低電力音声起動（VoW）を実現し、HDR-ISP とハードウェアデプスエンジンが高画質の同時録画を可能にします。

メーカーは最大 16MP＋16MP のユニークなカメラアレイを選択することができ、パワフルな AI プロセッサと 4K HDR ビデオエンコーダーと合わせれば、ソフトまたはカスタム背景を用いたビデオ会議や Vlog ストリーミングに最適な、極めて精密なリアルタイムの背景分割が可能となります。

このチップは2台の 4K 60 HDR ディスプレイあるいは 120Hz 以下の 2.5K ディスプレイなど、最大 3 台の独立したディスプレイに対応可能で、メーカーは多様なサイズ、解像度、パフォーマンスでの製品展開により、あらゆるハイエンド製品や市場ニーズに対応することができます。

7.1 サラウンドサウンドオーディオとインチップ 4K HDR ビデオデコーディング（AV1 ハードウェアデコーディングを含む）は、Netflix や YouTube などのオンラインサービスから映画やテレビ番組をストリーミングする際にシネマグレードのエクスペリエンスを提供し、さらに AV1 がこれまでにないストリーム圧縮で、ビジュアルディテールとオーディオ品質を向上します。

PCI-Express Gen 3 と USB 3.2 Gen 1 がメーカーの拡張性とカスタマイズ性を向上させ、それぞれのデバイス設計の差別化に寄与します。

*Google の認証を受けた初めての Arm ベース Premium Chromebook、Acer Chromebook Spin 513（CP513-2H）など