MediaTek Dimensity 920 は、スマートフォンユーザー向けに、カメラや大型でユニークな高速ディスプレイ、途切れのないコネクティビティ、そして無限のバッテリーライフを提供するために設計されています。私たちは、写真やビデオ、ディスプレイ、コネクティビティに関するすべてのテクノロジーを電力効率の高い 6nm プロセス設計に詰み込みました。5G スマートフォンでのエクスペリエンスを最大限に実現します。

MediaTek インテリジェントなリフレッシュレートディスプレイ

MediaTek のインテリジェントなリフレッシュレートディスプレイは、ゲームやUIの動作に応じてディスプレイのリフレッシュレートをスマートに調整します。高速リフレッシュレートは、インタラクティブなユーザーエクスペリエンスを上げ、それ以外の状況に応じて電力効率を考慮して下げられます。このダイナミックなテクノロジーにより、超高速のリフレッシュレートがもたらすユーザーエクスペリエンスの向上や電力効率を最大限に高めることができます。

デバイスメーカーは、鮮明で高解像度の FullHD+ ディスプレイと超高速リフレッシュレート 120Hz ディスプレイを提供することが可能になります。これにより、クリアな視界でのゲーミング、ウェブページのスクロールやアプリ内のアニメーションなど、最高にスムーズなユーザーエクスペリエンスを実現します。

フラッグシップグレードのノイズ低減機能を備えた 4K HDR ビデオキャプチャエンジン

Dimensity 920 は、独自のハードウェアアクセラレーションによる 4K HDR ビデオ録画エンジンが搭載されいます。フラッグシップグレードのノイズリダクション技術(3DNR+MFNR)と組み合わせることによって、どんな照明条件でも優れた 4K HDR ビデオ映像を生み出します。

最新の 108MP メインカメラやマルチカメラアレイでをサポートし、前世代の Dimensity チップと比較して再現性が 35% 向上した写真を撮影することができます。

Dimensity 920 は、4K HDR ビデオとシングルカメラの AI ボケに対するストリーマー世代の要求に応えるため、超高効率な INT8、INT16、および高精度な FP16 機能を備えた AI 処理ユニットで、卓越した AI カメラエクスペリエンスを提供します。

ゲーミングパフォーマンスを向上

Dimensity 920 は、Arm Cortex-A78 CPU 周波数を最大 2.5GHz で駆動し、アプリケーションのレスポンスを向上し、ゲームでのより高速な FPS、そしてより優れたコネクティビティエクスペリエンスを実現します。

Arm Mali-G68 GPU は、より大きな G78 のすべてのテクノロジーを備えていますが、電力効率を最適化した設計で、モバイルゲーマーのバッテリーライフをさらに延ばします。Dimensity 920 は、Dimensity 900 よりも最大 9% 高速なゲーミングパフォーマンスを提供します。

フレキシブルなメモリ/ストレージデザイン

デバイスメーカーは、フラグシップ LPDDR5 と UFS3.1、またはプレミアム LPDDR4X メモリと UFS2.2 のストレージオプションを組み合わせて使用することができ、市場で期待する性能や価格帯に対応したスマートフォン設計で差別化をすることができます。

Dimensity 900 シリーズはプラットフォームの再設計を必要とせず、柔軟にメモリを組み合わせて使用するができる唯一のチップです。設計上の課題を取り除き、市場投入までの時間を短縮します。

並外れた省電力性の 6nm プロセス チップ

最新の TSMC 6nm 製造プロセスを採用したこのオクタコア プロセッサは、消費電力が非常に低く、デバイスをフル活用するユーザーにバッテリーライフを最大限に伸ばします。

この優れた高効率な設計は、デバイスメーカーに次世代の機能と高いパフォーマンスを兼ね備える超薄型、軽量の 5G スマートフォンを開発するための基盤となります。

5G

5G キャリアアグリゲーションによる高速通信

5G キャリアアグリゲーション(5G-CA)は、カバレッジレイヤーにおける2つの 5G 接続エリア間での平均速度の向上とシームレスなハンドオーバーを可能にし、CA を使用しない時と比較して 30% 以上高いスループットのレイヤーカバレッジを得ることが可能となります。2CC CA は、デュプレックス FDD+TDD にまたがる最大 120MHz のスペクトルに対応します。

デュアル 5G SIM

2008 年以来、MediaTek はデュアル SIM 技術をリードしてきました。Dimensity 920 は、ハイエンドの 5G スマートフォンユーザーに 5G デュアル SIM を提供します。また、5G-SA(スタンドアロン)により、ユーザーはいつでも必要なときに両方の接続から高品質の VoNR 通話サービスにアクセスできます。

より速い Wi-Fi 6

2×2 MIMO 対応の Wi-Fi 6 は、ユーザーに高速で信頼性の高いインターネット接続を提供します。Bluetooth 5 および GNSS(L1+L5)とともにチップに統合されたこのワイヤレス接続機能は非常に高い電力効率を実現し、またその他の外部チップソリューションと比較してより小さなプラットフォームで実現しています。

MediaTek HyperEngine 3.0 – ネットワーキングエンジン

5G コール/データ コンカレンシー 3.0 – SIM1 でゲーム、SIM2 で通話

第 3 世代の通話とデータの同時実行機能を使えば、ユーザーは 5G データ通信を接続したまま、ゲームを中断することなく、同時に 2 枚目の SIM で着信を受けることができます。

ゲームに最適な 5G HSR モード

HSR(ハイスピードレール)モードでは、スマートフォンは最も低遅延で通信可能な基地局を検索して接続し、オンラインゲームでの通信遅延を最小限に抑えます。この技術は、高速移動時、各基地局までの相対距離、つまりレイテンシーが急速に変化する状況において有効な機能です。

スーパーホットスポット 優れた省電力性

HyperEngine 3.0 を搭載する MediaTek Dimensity チップは、他のデバイスのゲーミングパフォーマンスに影響を与えることなく、それらのデバイスに 5G テザリングを提供できます。5G モデムと Wi-Fi をシングルチップに統合し、これらを緊密に連携させて電力効率を高めた結果、既存のプラットフォームと比較して最大 33% の電力消費の削減を実現しました。

Specifications

Processor

Processor

Arm Cortex-A78 @ 2.5GHz

Arm Cortex-A55 @ 2.0GHz

Cores

Octa (8)

CPU Bit

64-bit

Heterogeneous Multi-Processing

Yes

Memory and Storage

Memory Type

LPDDR4x, LPDDR5

Storage Type

UFS 2.1, UFS 3.1

Connectivity

Cellular Technologies

2G / 3G / 4G / 5G Multi-Mode, 4G Carrier Aggregation (CA), 5G Carrier Aggregation (CA), EDGE, 4G FDD / TDD, 5G FDD / TDD, GSM, TD-SCDMA, WDCDMA

Specific Functions

SA & NSA modes; SA Option2, NSA Option3 / 3a / 3x, NR TDD Band, NR FDD Band, DSS, NR DL 2CC, 120 MHz bandwidth, 256QAM NR UL 2CC, 256QAM VoNR / EPS fallback

GNSS

GPS L1CA+L5 / BeiDou B1I+ B2a / Glonass L1OF / Galileo E1 + E5a / QZSS L1CA+ L5 / NavIC

Wi-Fi Antenna

2T2R

Wi-Fi

Wi-Fi 6 (a/b/g/n/ac/ax)

Bluetooth Version

5.2

Display

Max Display Resolution

2520 x 1080

Max Refresh Rate

120Hz

AI

AI Accelerator

Yes

Graphics

GPU Type

Arm Mali-G68 MC4

Video Encoding

H.264, H.265 / HEVC

Video Encoding FPS

4K @ 30FPS

Video Playback

H.264, H.265 / HEVC, MPEG-1/2/4, VP-9

Video Playback FPS

4K @ 30FPS

Camera

Max Camera ISP

20MP + 20MP, 108MP

Max Video Capture Resolution

3840 x 2160

Camera Features

Hardware video HDR, 3X HDR-ISP, MFNR, 3DNR, AINR, Hardware Depth Engine, Warping Engine